東京の広告代理店で働く橋田早苗(29歳)は、心身の疲労が蓄積し、大事なプレゼンをすっぽかしてしまう。挫折感に打ちのめされる中、秋田県大潟村にある夫?真治の実家に移り住むことに。ところが前職の出版業界に未練があった真治が東京に戻ってしまい、早苗は夫の両親、祖母との奇妙な共同生活が始まる。そんな中、偶然出会った青年に誘われ、村で50年続くバンドの練習を見学、半ば強引に入団させられる。戸惑いながらも練習に参加するうちに、「自分の居場所」ができたと感じ始める早苗。やがて減反の賛成派、反対派など、考え方の異なる多様な人たちが...